不眠症の認知行動療法

睡眠時無呼吸症候群へのCPAP療法についてはこちら

不眠症の認知行動療法

日本では成人の4人に1人が不眠症で悩んでいます。しかし、睡眠についての正しい知識を得る場所はあまりありません。一生の3分の1は眠っているのに…。
米国睡眠学会は認知行動療法を不眠症の標準治療に位置付けています。

不眠症の認知行動療法は、睡眠日誌をつけ、睡眠衛生について学習し、リラクゼーション法を実施し、睡眠スケジュール法を実践し、評価します。不眠が改善してきたら、睡眠薬の減量にも取り組める可能性があります。
慢性不眠症は心身へ悪影響を引き起こします。夜の睡眠の劣化は日中の注意力・集中力低下、倦怠感などを引き起こし、作業エラーや事故の原因になる場合もあります。睡眠を見直して日中の生活を充実させることが不眠症の認知行動療法の目的です。

不眠症とは

入眠困難(寝付くまでに30分以上かかる)
中途覚醒(一晩に2回以上目が覚めたり、夜中に目覚めてなかなか寝なおせない)
早朝覚醒(望ましい時間よりも2から3時間早く目覚めてしまい再入眠ができない)
熟眠障害(眠った気がしない)
このような症状によって、眠気、集中力低下、倦怠感、意欲の低下などが日中の生活に支障をきたしている場合は不眠症と考えられます。

不眠症の治療

  1. 睡眠薬:医師の指示で処方される薬で睡眠を改善
  2. 認知行動療法:睡眠を妨害する生活習慣や心配事に焦点を当てて、適切な睡眠習慣を取り戻す方法
メリット デメリット
睡眠薬 服用したその日から寝付ける、熟眠できる 長期間使用すると効きが悪くなる
薬に依存してしまうとやめにくい
認知行動療法 不眠に対する様々な解決策を身につけられる
治療が終わった後も効果が続く
睡眠薬のような即効性はない

不眠症の認知行動療法の対象

Aさん「眠れないのでお酒を飲んで寝ていたが、途中で起きるようになり、翌日も疲れが取れなくなった」
Bさん「寝ないと明日が心配なので早く床に就いたけれど、目がさえて結局寝付くのに2時間以上かかる」
Aさん、Bさんのような方も対象になります。
精神生理性不眠を中心とする慢性の不眠症の方を対象としています。睡眠時無呼吸症候群、ムズムズ足(下肢制止不能症候群)、ナルコレプシー、概日リズム睡眠障害、レム睡眠行動障害など、認知行動療法以外の治療が必要な睡眠の病気をお持ちの場合はそちらを優先します。そうした治療を行っても不眠が改善せず、精神生理性不眠の要素が強い場合には、こちらの不眠症認知行動療法を受けていただくことも可能です。ご相談ください。

適しているのは「不眠症を克服したい」という強い気持ちがある方

不眠症の認知行動療法開始までの流れ

  1. 診察:不眠症の原因について診断します。
  2. 導入前の問診:看護師などが患者さんのお話を伺いながら、不眠症の認知行動療法について、睡眠日誌について説明をし、その後の予定を確認します。
  3. 認知行動療法(全6回)実施
1回 睡眠状態確認、認知行動療法、睡眠日誌の説明
2回 「不眠症を理解しよう」睡眠衛生教育
3回 「意識的に体をリラックスさせよう」筋弛緩法
4回 「適切な睡眠パターンを取り戻そう」睡眠スケジュール法(1)
5回 「適切な睡眠パターンを取り戻そう」睡眠スケジュール法(2)
6回 【評価】認知行動療法の効果確認

1回目の説明は無料で行います。実施するかどうかはそのあとに決めてください。
上記2回から5回までを原則2週間おきに行います。
認知行動療法はすべての回に参加することで効果が期待できます。
6回目は終了後のフォローアップセッション(15分)で8週間後に実施します。
2回から5回のセッションは60分です。

  • 不眠症の認知行動療法実施中も、診察は通常通りに受けていただけます。

実施日

予約制となっています。ご希望の時間帯についてご相談ください。

  • 個人で実施します。

料金

第1回と第6回は無料です。
第2回、3回、4回、5回 1回につき 5400円(税込み)
導入時と終了時にライフコーダ(活動量計)をつけて日中の活動と睡眠の状況を確認します。
導入時面談とフォローアップ面談の料金は上記に含まれます。
ライフコーダの料金は(100円+税/日)別に必要になります。

評価

睡眠検査(記述式)を計3回実施します。睡眠効率を算出して評価を行います。

参加にあたっての同意について

プログラムについてご説明した後、同意書にサインをいただきます。

その他

自家用車でお越しの際は事故にご注意ください(駐車場はあります)
眠気の強い場合には、ご家族付添いでの受診をお願いします。

受付と会計 受付で診察券を出してください。
*料金は1回ごとにお帰りの際にお支払いいただきます。
実施場所 デイケアルームまたは面談室
  • 不眠症の認知行動療法の第2回(睡眠衛生について学ぶ)第3回(リラクゼーション)の内容は個別に行うこともできます。ご希望の方はお問い合わせください。