社交不安障害

社交不安障害(Social Anxiety Disorder: SAD)とは

不安障害は、このような状況で普通の人よりも「強い不安」を感じたり、それらの状況を「避ける」ことにより、毎日の生活や仕事に支障をきたしてしまう病気です。

社交不安障害の症状

SADの患者さんが、このような状況に「強い不安」を感じるとき、具体的には次のような症状が現れてきます。

社交不安障害の治療方法

不安障害の治療法には大きく、「薬物療法」と「精神療法」があります。二つの治療法は単独で行われたり、併用して行われます。

薬物療法

薬物療法は不安感情を抑えることを目的とし、学校や職場を避ける等の回避行動を減らし、不安時の身体的症状の緩和を図ります。 治療に用いる薬は以下の通りです。

【SSRI】
様々な状況で強い不安を感じてしまう不安障害の治療には、抗うつ作用と抗不安作用をもつSSRIが用いられるケースが多く見られます。欧米では積極的に治療に利用されており、その効果が本邦でも認められています。
不安障害の原因は、今のところはっきりとはしていませんが、神経伝達物質であるセロトニンの放出バランスが崩れていることが原因の一つではないかと考えられています。SSRIは、一旦放出されたセロトニンが、もとの神経細胞に再取り込みされることを防ぐことで、神経細胞間の遊離セロトニン量を増加させたり、バランスを保つ薬剤です。

【ベンゾジアゼピン系抗不安薬】
SSRIに比して即効性があるため、SSRIの効果が現れるまでの間に用いられます。あるいは強い不安に基づく身体症状に対して多く用いられます。

【β遮断薬】
もともとは高血圧症等に用いられる循環器系の薬ですが、ヨーロッパでは多く用いられています。日本では動悸などの症状に対して、頓服薬として使用されることがありますが、上記の2剤ほどは使用されていません。

薬物療法以外の治療法

精神療法には、「認知療法」と「行動療法」を組み合わせた認知行動療法や、日本で生まれた「森田療法」などがあります。

認知療法

不安な気持ちが起こるメカニズムを勉強し、自らに不安感を引き起こしてしまう誤った認知パターンを修正できるようにするのが「認知療法」です。
「なぜ、人前に出ると恥ずかしく不安になるのか」というメカニズムを勉強しながら、周囲の人の目や自分の能力を再認識し、不安が発生していた状況の認知を改めます。と、同時に呼吸法やリラックス法、上手な話し方等、不安状況への対処法も合わせて学習していくのが認知療法です。

行動療法

不安が生まれる状況にあえて飛び込んで、刺激に身を曝す「曝露療法<エクスポージャー>」を行います。
不安症状を生む状況にあえて飛び込む治療に際しては、唐突に刺激の強い状況に身を投じるのではなく、段階的な目標に沿って、徐々に身を慣らしていき、不安症状を改善していきます。不安障害の場合は、認知療法と行動療法を組み合わせて個人やグループで行う「認知行動療法(CBT)」も一般的に行われています。

森田療法

森田療法(森田正馬氏が1920年ごろ創始)では、不安や恐怖は自然な感情であり、よりよく生きたいという欲望と表裏一体のものと理解します。したがって不安は無理に排除しようとせずに「あるがまま」におき、不安の裏にある向上発展欲を生かして建設的な生活を営むことを目指します。そうすることによって症状へのとらわれから脱することができるのです。森田療法は入院治療が基本ですが、外来指導も行われています。

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